トルコリラの見通し
トルコリラについて
トルコリラはトルコで使われている通貨である。2005年まで旧トルコリラだったがインフレの為デノミを行い現在の新トルコリラが使われている。
まずトルコリラの過去の値動きについてトルコリラ円は下のようだ
リーマンショック辺りまでは円安もあり、1リラ100円程だったがそれ以来2013年の黒田緩和の円安にも関わらずトルコリラの価値は下落し続けている
これをトルコリラドルで見るとこうなる
対ドルでみても2013から2017年の4年間で価値が半分以下になっているのが分かる
こんな通貨ではあるが、投資する価値はあるのか?メリットとデメリットについて考えてみよう
メリット
トルコリラに投資する理由のほとんどがスワップポイント目当てだろう
日本や欧州がほぼゼロ金利アメリカもまだまだ0.75との低金利のなかでトルコリラの金利は2017年4月の時点で8% 例えばSBIFXで保有した場合を例にとると
1万トルコリラ(必要証拠金1万2000円)で 年スワップ82×356=29192円 もらえることになる一年で約3円程度の下落ならばスワップで補えるのだ
また、過去をみればリーマンショック前などはトルコリラの価値自体も急騰していたので為替差益も期待できる ずっと下がり続けることは考えずづらくどっかでレンジなり反発があると思うのでそうなれば儲けることが可能だ
デメリット
リーマンショック以降では、スワップ差益より為替差損のほうが大きい部分が多い
チャートをみればわかるが2008年1トルコリラ100円だったが現在1トルコリラ30円になっている。スワップがついていても為替差損が約70万円ほとんどの人は損をしているのではないだろうか 一部分レンジになっている部分もあるので上手い人は逃げれた人もいたかもしれない
トルコリラの今後の見通しについて
トルコリラを見ていく上で重要な要素はまず、トルコの経済、政治、外部環境(アメリカ金利)だと思う。
まず、トルコの経済についてまずトルコの経済成長率
ここ数年は良かったり悪かったりと微妙だ。ただ、経済成長率より重視するものがある
それは物価指数 いわゆるインフレだ
デノミ以来6~10%とインフレが深刻化している インフレターゲットの上限は
7%だが、守る気はないらしくそれがトルコリラ売りに拍車をかけている
トルコ政治
現在トルコは治安が悪く安定しているは言えない難民は押し寄せてくるわ、イスラム国やシリアとの戦いなど買われる要素は少ない。これらの収集のめどはたっていないので厳しい状況がつづくだろう
外部環境
現在アメリカは利上げサイクルに入っており、新興国を中心に資金の流出が深刻かしている ただ、トランプ大統領のドル高けん制発言などから利上げはゆっくりになる可能性が高くドル高が進行するのは難しいと思われる
今後の見通し
まず1つのグラフを見せよう
これはPPPといってインフレの分通貨価値は下がるのでそれとチャートを比べてみようというものだ
リーマンショックまでは上にかい離したいたが、それ以来はPPPを下限に付いては離れてという挙動を行っているこれから推測できることは以下の通り
・長期的にトルコリラは下落する可能性が高い
・ただし、PPPを下回ると反発をする
これを今後に当てはまてみると 2017年は一旦30円をした回るがそこで一旦反発して
レンジになるのではないか?ということだ。PPPから下にかい離するほどトルコリラ安が進むことは考えにくい
ただ、政治的リスク、戦争などの要因で売られる可能性は十分にあるが30円を割ったところでは一度買ってみるのもいいと思う
トルコリラは高金利ではあるが、インフレも酷く貨幣価値の下落は著しい
だが、上手く買えばスワップと為替差益を得ることが可能だと思う
(もちろん自己責任で)